美しい海と山々に囲まれ
豊かな自然に育まれた『サハリン』
首都『ユジノサハリンスク』より
東の方向へ車で約1時間
『オホーツク海』とつながる美しい湖『トゥナイチャ湖』は
『サハリン』で最もポピュラーなリゾート地でございます。
手つかずの大自然が残るこの一帯には
美しい森やサクラマス カラフトマスが生息する清流が流れております。
また、『サハリン』の大地からから臨む
8月の『オホーツク海』は、それは美しい風景でございます。
『大自然』という観点からの『サハリン』の魅力につきまして
お話しさせていただきます。
オホーツク海を目指して東へ
『ユジノサハリンスク』から東へと延びる道路
車窓の左右には、白樺の森と
その向こうに、山々が広がっております。
青い空と緑の山々と木々は、
見ていて飽きませぬ。
トゥナイチャ湖
突然、道路の右側に、湖が出現しました。
『トゥナイチャ湖』でございます。
長さ2キロメートル 幅9.5キロメートル
北西から南東にかけて広がっております。
面積は175平方キロメートルと
琵琶湖の約1/4の広さで,だいたい『栃木県那須烏山市』ぐらい
『ボドロースナヤ川』や
『コミサロフカ川』
『カザチカ川』など34の河川が流れ込みます。
最大深度は、34メートル
サハリンで2番目に大きい湖でございます。
湖の形は、大雑把に申し上げるならば
南が直角、北と東に鋭角を持つ
直角三角形のような形をしております。
その北と東の鋭角を結ぶ『辺』の一部が
『オホーツク海』とつながっております。
大きい東部の『ビックトゥナイチャ』と
小さい北西部の『マラーヤトゥナイチャ』
『湖』でありながら、海水が流れ込む
『汽水湖』でございます。
夏は湖水上層部の水温は20度から25度
11月下旬から12月上旬に凍結し
およそ4ヶ月半から5ヶ月半凍結します。
豊富な種類のサケが住み
鷲や大鷹、白鳥やアヒルなどが湖周辺に巣を作ります。
こうした環境を保全するため
釣りやモーターボートの乗り入れは禁止されております。
背の高い草が生い茂る中に
湖畔へと続く道が続いております。
草むらを抜け、湖畔へとまいります。
わずかな砂地が続き、すぐに水際が迫る湖畔
真夏のシーズンには、釣りをする人々や
湖水浴をする人々、キャンプをする人々で賑わうと聞いておりましたが
今日は私達以外に人影はなく、静かでございます。
風が吹いているせいか、湖面に波が打ち寄せます。
水は透明で湖面は美しく、彼方に山々が連なります。
湖畔で一息入れた後ふたたびワゴンに乗り
湖畔に沿ってまいりましょう。
サハリンから見るオホーツク海
湖畔を5分ぐらい走りますと
『オホツコエ』の街があり、そのすぐ先に
雄大な『オホーツク海』が広がります。
8月の、抜けるように青い空の下
美しい水平線と、砂浜が広がります。
靴を脱いで、砂浜から
打ち寄せる波に
足を浸します。
砂浜には、日光浴を楽しむ人々がいらっしゃいます。
思い切って波打ち際に近づき
靴を脱いで、打ち寄せる波に足を浸します。
冷たい!!
真夏であるのに、海水はまるで氷水のようでございます。
可愛らしいお嬢さんが元気いっぱいに
波打ち際を走り回っておられます。
気持ちがよいですね、
短い夏の、オホーツク海
美しい海岸線と、水平線を
しっかりと瞼にやきつけました。
カラフトマスの泳ぐ清流
『オホーツク海』に分かれを告げ
『トゥナイチャ湖』の湖畔から、脇道に入ります。
道の両側は、深い森が広がっております。
突然、視界が開けました。
幅10メートルくらいの川に
橋が、かかっております。
橋の手前でワゴン車を降り
上から川をのぞき込むと
身長50センチくらいの
魚が、たくさん泳いでおります。
『カラフトマス』です。
河の水が澄んでおり、
河底まで、はっきり見ることができます。
この辺りには、『カラフトマス』や『サクラマス』が
数多く生息しているのだそうです。
ただし、環境保護と乱獲防止のため
釣りなどで魚を摂るには、事前の許可が必要だそうです。
流れに向かって、群れを成して
優雅に泳ぐ『カラフトマス』
見ているだけで、時を忘れてしまいます。
『サハリン』の豊かな自然を
満喫することができました。
『トゥナイチャ湖』へのツアー
私達夫婦が参加いたしましたのは
『ロシア旅行社』様の『サハリン街歩き5日間』コース
四日目の行程に、組み込まれておりました。
そのほか単独でも、『サハリン』の現地旅行会社で
日本語での申し込みが可能なツアーもございます。
『サハリン』においでの際は、是非とも
『トゥナイチャ湖』方面へ、お出かけくださいませ。