ユジノサハリンスクから車で2時間-港町ホルムスクの見どころ

ユジノサハリンスク』より車で約2時間
『間宮海峡』に面した港町『ホルムスク』を訪ねました。

ここは『日本』統治時代には『真岡』と呼ばれていた地域で
当時を物語る史跡が、今も多く残っております。
1945年8月の『ソ連軍侵攻』により
たくさんの方々が犠牲になられた悲劇の街でございます。

『間宮海峡』を見下ろす静かな街
『ホルムスク』の見どころを巡ってまいりましょう。

王子製紙真岡工場跡

海岸線に沿って走る
『ホルムスク』の街の目抜き通り『ソヴィエツカヤ通り』を
車で南に走ること約10分。

街のはずれに差し掛かったあたりで
線路を超えて、さらに進むと

進行方向右側に、巨大な建物の廃墟が出現します。

『王子製紙真岡工場』の工場跡です。

巨大なコンクリートの建物と、そびえ立つ高い塔

壁はところどころ、崩れて穴が開いています。

どんよりとした空の下に
不気味なシルエットを浮かべる巨大な廃屋

人気もない街のはずれに、聴こえてくるのは風と波の音

静寂の中に、物言わず立ち続けるその姿は
72年の時の流れを超えて
月日の重みを語りかけてくるようです。

さて、もと来た道を引き返し
ふたたび『ホルムスク』の街の中心部へとまいりましょう。

鎮魂の石碑

道路を右に折れ、山側の坂を、すこし登りますと
『間宮海峡』を一望できる場所に辿り着きます。

そこには、石碑が建っております。

『ソ連軍』の侵攻により犠牲になった方々

この地に残り、苦しい日々を送られたのち
日本に帰国を果たされた方々

この地で、懸命に生きられた人々を偲ぶ想いが
刻まれております。

『ソ連』時代には
『鉄のカーテン』の向こうに閉ざされていた『樺太』の地も
『ペレストロイカ』以降は
この地に所縁のある人々も行き来できるようになりました。

多くの人々の犠牲のもとに得られた平和の日々が

二度と破られないよう、ただ、祈るばかりでございます。

ホルムスクの港を一望

もうすこし『ホルムスク』の街の中心地に近づき
坂をの持ってまいりますと、港が一望できる場所がございます。

港に停泊しているのは『サハリン8』でしょうか?

 

真岡神社跡

坂の上の広場に向かって
美しい石の階段が伸びております。

『真岡神社跡』でございます。

『日本』統治時代には、『樺太』のあちこちに神社があり
この地に暮らす方々が参拝に訪れ
お祭りも盛大に行われましたが

いまやその面影を、わずかに残すばかりでございます。

階段下の石垣をよく見ると
漢字が彫られております。

 

階段を登った頂上の広場は
今はビルが建っておりますが
その佇まいは、神社そのものです。

かつて、鳥居が建っていたであろう
石の基礎が存在しております。

広場の左には
美しい庭園がございました。

 

ホルムスク・セベルバヤ駅

海岸線に沿って、道路を北へすこし進みます。

『ホルムスク北』駅でございます。

鮮やかな青と白が、美しい駅舎でございますが
構内には、どなたもいらっしゃいません。

誰もいないターミナルを
歩きながら写真を撮ります。

あとでイリーナさんから
聴いた話でございますが、

かつてここを訪れた人が
写真を撮っていたら
窓口の女性に
『写真なダメ』といわれたそうです。

今日は窓口にもターミナルにも
だれもいらっしゃいませんでしたが

そうとは知らず
申訳けございません。。。

『毛皮のコートを着たニシン』は絶品!

港へ行き、客船ターミナルビルの
1階にあるレストランで
お昼ごはんといたしましょう。

ビュッフェスタイルで、トレーにお料理をとり
レジでお金を払います。

ハンバーグにボルシチ

私の大好きな
キャベツ(カプースタ)のピロシキ

このカプースタ
2年前のシベリア鉄道で
『エロフェイ・パブロビッチ』という駅で
売り子さんから購入して食べたところ
大変美味しゅうございました。

日本では、ピロシキは
お肉が入ったものしか
売っておりませんので

カプースタは
ロシアならではでございます。

イリーナさんおすすめの
ニシンのサラダ

最初は、ブルーベリームースの上に
チーズが乗っている
デザートかと思いましたが

実は、赤い部分はビーツで
中に、ニシンがたっぷり入っております。

『毛皮のコートを着たニシン(セリョートカ・ポド・シューボイ)』

新鮮なニシンとビーツの相性はバツグン!
サワークリームとチーズの風味とともに
さっぱりとしていて、なおかつまろやか!

大変美味しゅうございます。

ペレストロイカ以降、サハリンでは鮮魚が高騰

サハリンでとれるお魚は
新鮮で美味しいものばかりでございます。

昔は、安く入手できたのですが

ペレストロイカで
自由経済体制に移行すると

サハリンの新鮮な魚介類は
モスクワでも人気となり
お値段が急騰してしまったそうです。

お腹もいっぱいになり
食後のコーヒーで一休みしたあと

レストランをあとにします。

となりの、客船待合室と思って
入った広い部屋

実はバスの待合室で
客船乗り場は、
ここから徒歩5分程度の
別の場所に
移転したそうでございます。

可能であれば、
間近で客船を見たかったのですが
いたしかたございません

先を急ぐといたしましょう。

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