ユジノサハリンスク-北緯46度極東都市へ

『サハリンて、どこの国?』
『いわゆる、樺太だよね?』
『ああ、天然資源開発が盛んだね』
『北方領土でしょ?いけるの?』

私達夫婦が『サハリン』に旅行することを聞いた友人 知人の反応は
だいたいこのようなものでございます。

『宗谷海峡』を隔て
『北海道』と40キロと少ししか離れていない
『日本』に最も近い外国『サハリン』

『道北』の人々を除いて
『サハリン』は、私達『日本人』にとって
あまり馴染みのない場所でございます。

かつて『ソビエト社会主義共和国連邦』時代には
『鉄のカーテン』の向こう側の世界であり

『ペレストロイカ』や『ソ連崩壊』以降も
『ロシア』への渡航は、他の海外諸国と比較しましても
手続きその他の面でいまだ、なかなか行きづらい印象がございます。

しかしながら、『サハリン』は
戦前に『日本』が統治していた時代があり

その時代の軌跡

とくに、さきの大戦における傷跡は

戦後70年を経た今でさえも

街の至る所に、時を止めたように
残っております。

私達夫婦が体験いたしました『サハリン』5日間の旅行

旅に必要なものは・・

いえその前に『サハリン』の歴史につきまして
簡単におさらいいたしましょう。

サハリンの歴史をおさらい

北海道・稚内より、宗谷海峡を隔て
南北に広がる『サハリン』

ロシア連邦で唯一の
島の州でございます。

サハリンは、その昔
ユーラシア大陸に続く
半島であると考えられておりました。

ところが、1809年、
徳川将軍家御庭番・間宮林蔵の命がけの探検により
サハリンが『島』であることが証明されました。

その後、時代は明治となり
サハリンは『樺太(からふと)』と呼ばれるようになります。
日本とロシア帝国は樺太をめぐり
それぞれ領有権を主張し対立のですが

 

1875年、日本は
千島列島と引き換えに
樺太を手放してしまいます。

 

時は流れ

1905年、日露戦争に勝利した日本は
ポーツマス条約締結により
北緯50度より南の樺太島(南樺太)を
領土として手に入れます。

ここから、40年にわたる
南樺太の日本統治時代が
続いたのでございます。

 

そして

第二次世界対戦も末期

1945年8月9日
ソビエト連邦は南樺太に侵攻

日本軍との間に、
激しい戦闘がおこります。

 

40万人の日本人のうち
10万人が樺太を脱出

ソ連軍の侵攻は、
日本がポツダム宣言を受諾した8月15日以降も続き
8月28日に、ようやく停戦を迎えました。

 

日本人の犠牲者は、民間人含め

約3700人と言われています。

樺太は、サハリンとして
ソビエト社会主義連邦共和国に
統治されるのでございます。

 

この地に残った日本人の方々は、その後
ソ連政府の命により、
段階的に、日本に帰国を果たされたのです。

 

1991年12月、ソビエト社会主義連邦共和国は
ゴルバチョフ大統領辞任により解体。

サハリンは、ロシア連邦の州(オーブラスチ)となり
現在に至っております。

サハリンのプロフィール

さて、サハリンでございますが、

面積は、8万7100平方キロメートルと、
ほぼ北海道ぐらいの広さ

地形は南北に長く、
距離は約940キロメートルと
東京から旭川くらいの距離

東西の最も広いところで
160キロメートルと
東京から
長野くらいの距離

ここに、約49万人

だいたい千葉県松戸市の人口と同じくらいの
人々が住んでおられます。

州都は、サハリンの南方にある
人口約20万人のユジノサハリンスク
でございます。

サハリンへの行き方

サハリンへの行き方でございますが、
飛行機ですと
成田から、ユジノサハリンスクまで
ヤクティア・エアの直行便が

2017年8月現在
火曜日と金曜日、就航しております。

所要時間は、約2時間

沖縄に行くよりも、近うございます。

さて、私共夫婦は
2017年8月18日(金)から22日(火)まで
5日間の日程で、サハリンを旅いたしました。

ロシア渡航には、ビザが必要であることや、
現地では、英語がほとんど通じないため
日本語のガイドさんに同行していただく必要があったため

旅行社のツアーに申し込みをいたしました。

このたび、お世話になりましたのが、
ロシア旅行社様でございます。

2015年のシベリア旅行に続き、
ふたたびお世話になりました。

旅の準備

8月のサハリンは、日中でも22度と
爽やかでございます。

服装は、日本の秋ぐらいのもの

長袖シャツや、薄手のセーター、雨具を
持参すれば、大丈夫でございます。

電圧は、220ボルト
コンセントはC型でございます。

そして、重要なアイテムが、
『旅の指差し会話帳』
でございます。

英語がほとんど通じませんので
ホテルでの朝晩、フロントでの会話や、
ちょっとした買い物の時
大変役に立ちました。

現地通貨、ルーブルでございますが、
お近くの両替所、もしくは空港の両替所で
1万円相当を両替され、
お持ちいただければ
充分でございます。

ユジノサハリンスクでは、クレジットカードを
お使いいただけますし
現地の銀行で、円からルーブルに
両替可能でございます。

ここだけのお話しですが、
ユジノサハリンスクの銀行で両替した方が
お得でございました。

 

さて、旅の準備も整い
出発日を待つばかりでございます。

コメントを残す

*