寝台特急で渡る瀬戸大橋から見えた海と島々の風景

『寝台特急サンライズ瀬戸』

通勤客が行き来する『横浜駅』を
22時24分に出発し

一晩かけて『東海道本線』を走り抜き

翌朝7時27分に
『香川県』の『高松駅』に到着いたします。

真夜中の鉄路の向こうに過ぎ行く街の明かりや

誰もいない光光と照らされた駅のホームを眺めながら酒を飲み
いつしかまどろむのですが

浅い眠りから醒めるころには
列車は『梅田駅』を過ぎ
次の停車駅『姫路駅』へと順調に走行します。

夜が明けてからの『サンライズ瀬戸』の見どころは2つ

1つ目は『岡山駅』での『瀬戸』と『出雲』の切り離し作業

全14輌の前7輌の『瀬戸』と後ろ7輌の『出雲』をつなぐ連絡通路が閉じられ

カメラを構える鉄道マニアやスマホを持った乗客達の見守る中
補選作業員によって連結器が切り離されます。

2つ目は、『瀬戸大橋』から望む『瀬戸内海』

縦横無尽に組まれた巨大な鉄骨の間を

轟々という音をたてて走る『サンライズ瀬戸大橋』の車窓から
日の光を反射して輝く『瀬戸内海』に広がる

美しい島々を眺めます。

梅田駅を通過した辺りで、目を覚まします。

5時を過ぎくらいでしょうか

すでに空は明るくなっております。

列車は、三宮駅を通過しました。

姫路駅に近づいた時
ビル郡の間に少しだけ姫路城が見えました。

 

列車は、姫路駅に停車

ホームの向こう側に停車する電車には
すでに早朝出勤する人々が
車内に座っておられます。

相生駅を通過

車窓から、通り過ぎてゆく街の風景を眺めております。

6時を過ぎたところで、枕元のスピーカーから
定刻通り岡山駅に到着する予定であることが
アナウンスされます。

隣の部屋の家内も、目を覚ましたようでございます。

6時27分

列車は岡山駅に到着

カメラを持って、7両目と8両目の間に急ぎます。

この列車に乗車している方々や
地元の鉄道ファンの方々が

カメラを手に、集まっておられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7両目と8両目を繋いでいた
蛇腹状の通路を収納する

オレンジ色のジャケットを着た、保線作業員の方々

安全確認のため、ホームに立ち合っておられる駅員の方

そうした光景を、カメラを持って見守る人々

毎朝、ここ岡山駅のこのホームでは
こうした光景が繰り広げられていることでございましょう。

ボンネットの扉が閉じられました。

わずか3分、瀬戸と出雲の切り離し作業が完了でございます。

 

これより、『瀬戸』は『出雲』とお別れし

『瀬戸大橋線』を通り、四国『高松』へ

『出雲』はすこし遅れて
『伯備線』・『山陰本線』を経由し
島根県『出雲市』へと向かいます。

さて、急いで自分の車輌に戻りましょう。

瀬戸は、静かに岡山駅を発車いたします。

倉敷駅を通過し徐々に田園風景が広がってまいります。

『児島駅』

いよいよ、『瀬戸大橋』を渡り
四国へとまいります。

本州と四国を結ぶ10の橋から構成される『瀬戸大橋』

1988年に竣工した一大国家プロジェクトの成果物

当時の最新鋭技術と
一兆円を上回る膨大な予算が投入され

生み出された夢の大橋は
世界中から注目を集めました。

全長13キロにわたる橋は
上段が四車線の自動車道

下段は列車の鉄路で
四本のレールのうち、内側の2本が使用されております。

あと2本のレールは
四国新幹線の開通を想定して設計されたものでございます。

瀬戸内海の島々を結ぶ
巨大な『瀬戸大橋』が迫ってまいります。

列車は轟音とともに
剥き出しの強靭な鉄骨で組み上げられた
巨大な橋の鉄路を進んでまいります。

猛スピードで目の前を過ぎて行く鉄骨の向こうに
陽の光を浴びて輝く海と複雑な地形の島々が広がります。

列車は海を越え『坂出港』を見降ろしながら走ります。

巨大なタンカーが停泊し
石油コンビナートが立ち並ぶ
大きな港でございます。

いよいよ四国にやってまいりました。

坂出駅を出発すれば、高松駅はもうすぐでございます。

ここで、買っておいた朝食用のパンを頂きます。

一晩の列車の旅も、まもなく終着駅

身支度を済ませるといたしましょう。

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