ユジノサハリンスク行き飛行機はロシア製『スホイ・スーパージェット100』

『アエロフロート』も『S7シベリア航空』も
今や国際線旅客機は、『ボーイング』や『エアバス』など

西側諸国の機体でございます。

『ツポレフ』や『イリューシン』など

『ロシア』製の飛行機をついぞ見かけなくなった昨今
成田空港』から発着する『ロシア』製の機体は
今や貴重な存在と申せましょう。

『ヤクーツク航空』が運用する
『ユジノサハリンスク』行きの定期便は、『ロシア』の機体

『スホーイスーパージェット100』が運航されております。

『スホーイ』と言えば、もともと
『旧ソ連』の戦闘機開発部門が独立して設立された航空機メーカー

『スホーイスーパージェット100』は
西側諸国の技術提携を受け
『ロシア』が国の威信をかけ開発された機体でございます。

この『スホーイスーパージェット100』
実際に搭乗してみて、どうであったか
『ヤクーツク航空』とはどんな航空会社かについて、お話しいたします。

えっ?

『ロシア製の飛行機に、わざわざ搭乗しようとするやつの
気が知れない』・・・?

まあ、そうおっしゃらず、暫時お付き合いのほど・・・

実はロシアに行くのは緊張します

窓を打ち付ける、白い雨粒の
はるか向こうを

尾翼にカラフルなエンブレムを掲げた旅客機たちが

突然の夕立など
まるで、どこ吹く風といわんばかりに

悠々と滑走路に着陸してまいります。

8月18日(金)日本時間15時10分

突然の、ザーッという音に、思わず外を見ます。

窓を打ち付ける、白い雨粒のはるか向こうを
尾翼にカラフルなエンブレムを掲げた旅客機たちが

突然の夕立など、まるで、どこ吹く風といわんばかりに
悠々と滑走路に着陸してまいります。

私共の搭乗機

『ユジノサハリンスク』行き『ヤクティア・エアR3-550』は
ここ『成田空港第一ターミナル』北ウイング28番ゲートからは
見えないのでございます。

2度目のロシア

かつて、神秘のヴェールに包まれていた
『ソビエト社会主義連邦共和国』

『タイ』や、『ラオス』に行くときには感じない
ある種独特の緊張感が
今になって、ふつふつと湧いてまいります。

回りには、大柄で色白な、青い目をした金髪の
シャープな顔立ちの男性や、美しい女性
元気に走りまわる、天使のような子供たち。

もはや、『ロシア』は
すでにここからはじまっていろことを思い知らされます。

本道に、この旅で良かったのだろうか?

家内を連れて、無事に旅ができるだろうか?

ふと、心の端をよぎった弱気な考えに
自ら喝を入れます。

極東切絵画家よ

おまえはこれからも
世界を旅して絵を描くのだろう?

いまから、そんなことでどうするのだ・・

そうでした。

『ロシア』は、これで2度目。何とかなるさ・・・

少々のことがあっても
気持ちを大きくもってまいりましょう。

ロシア航空機産業はいま・・

『東西冷戦時代』の真っただ中

『ソビエト社会主義共和国連邦』は航空機の需要を
100パーセント自国で賄わなければならない状況の中

『ミコヤン設計局』
『イリューシン設計局』
『ヤコブレフ設計局』
『アントノフ設計局』
『スホーイ設計局』は

これらの需要に対し、軍用機及び民間航空機の両面で供給を行ってきました。

『冷戦時代』が集結に向かうにつれ
『ソビエト社会主義共和国連邦』においても
市場経済導入の風潮が現れはじめます。

これに対応すべく各設計局を1つに統合し
世界の航空機市場での競争力をつけることを狙いとし
『統合航空機製造会社(OAD)』が設立されました。

ところが1991年12月25日の『ソビエト崩壊』により
経済は混乱をきたし、『旧ソビエト』各国の航空機需要は激減します。

さらに『アエロフロート』などの大手企業は
信頼性や居住性に勝る『ボーイング』や『エアバス』など
西側諸国の機体を積極的に購入するようになります。

またこれまで得意先であった東欧諸国の軍用機需要の低減が
『OAD』をさらに窮地へと追い込みました。

世界的規模で見れば、航空機の需要はさらに加速的に増大することが予測されるなか

『公共株式会社スホーイカンパニー』は、今後の航空機業界での生存を賭けて

『フランス』や『ドイツ』と連携し、新しい飛行機を開発しました。

これが『スホーイスーパージェット100』でございます。

西側諸国大手企業が大型機の生産に注力していることに対して

ニッチな領域である
『60人から100人乗りの短距離小型ジェット(リージョナルジェット)』

の開発で勝負に出たのでございます。

機体に搭載した2機のエンジン『パワージェットSAM146』は
『フランス』の『スクネマ』社と
『ロシア』の『NPOサトウルーン』の合弁会社『パワージェット社』製

限りなく西側色の強い『ロシア』製の航空機
『スホーイスーパージェット100』は、現在350機を超える機体が全世界で活躍しており

そのうちの4機が、『ヤクーツク航空』で稼働中でございます。

 

おや、いつの間にか、夕立が止んでおります。

搭乗手続きが始まりました。ゲートからバスにのり、私達の便へと向かいます。

ヤクーツク航空

『ヤクティア・エア』は
ロシア・サハ共和国『ヤクーツク』をホームに、
ロシア国内・東アジア・ヨーロッパに就航する航空会社です。

保有機体は、

『ボーイング737型機』
『ボーイング757型機』
『デ・ハピランド・カナダDHC8型機』といった西側の機体に加え

私達の搭乗する、『スホイ・スーパージェット100』

もはや『アエロフロート』も『S7シベリア航空』も
旅客機はすべて西側のボーイングやエアバスとなり

『ツポレフ』や『イリューシン』など
かつての『ソ連』の飛行機が見られなくなった咋今

『ロシア』製の飛行機は、
少々珍しいものでございます。

この『スホイ・スーパージェット100』

全長29メートル
全幅28メートル
全高10.5メートルと、

『エアバスA310』よりも、ひとまわり小柄でいらっしゃいます。

座席の配置は、なんと新幹線!?

客室の座席配置は

A-C=通路=D-E-Fと、横並びで5席
なんと
『新幹線』を、ちょうど逆にした配置でございます。

やがて飛行機は、34-R滑走路へと進み始めました。

夏休みラッシュで混み合う成田空港。

滑走路には、離陸を待つ飛行機が、
さまざまなエンブレムを尾翼に描き、
さながら展覧会のように、列をなしています。

回りの大型機たちにかこまれ、
私達の便は、滑走路へと進み

ほぼ定刻に、離陸いたしました。

小柄ながらパワフルな『スホイ』嬢

エンジン音も高らかに、パワーいっぱいに
元気に大空へと駆け上がってまいります。

窓の外に、少しの間、九十九里浜が見えました。

『スホイ・スーパージェット100』は
『ユジノサハリンスク』を目指し、一路北へ

この続きはこちらでございます。

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