智頭急行『スーパーはくと6号』で行く倉吉駅から姫路駅の旅

『太平洋側』の街から、『日本海側』の街まで、列車の旅をする

あるいは

『日本海側』の街から『太平洋側』の街まで、列車の旅をする

これほどワクワクする旅はございませぬな。

白い水飛沫とともに、海岸線に容赦なく打ち寄せ荒波の『日本海』

はるか彼方に広がる水平線の『太平洋』

この二つの、それぞれ表情の異なる大海原
海岸沿いに広がる街や駅もまた
それぞれ特徴的であることは

車窓から景色を眺めていても感じることでございます。

そして

『日本海』と『太平洋』の間に広がる
『日本列島』の奥深く険しい山脈

畝畝とした山肌や崖っ淵のような急斜面を
横切るように敷設された鉄路を

猛スピードで軽快に疾走する『振り子式電車』

はるか上に連なる山頂
右に左にと移り行く谷川

車窓に展開するスリリングな景色を見ながら

手元に『ワンカップ』の1本でもあれば
それはもう、極上のひとときでございます。

『智頭急行スーパーはくと6号』の旅

『日本海側』の街『倉吉』から
『太平洋側』の街『姫路』まで

2時間半の列車旅に出発いたしましょう。

倉吉駅(10:13)

『鳥取県』の『倉吉駅』より
『特急スーパーはくと6号』で『兵庫県』の『姫路駅』を目指します。

『白壁土蔵群』や
『東郷池』の湖上の露天風呂『はわい温泉』など
見どころ満載の『倉吉』に分かれを告げ
『日本海側』から『太平洋側』に列車の旅をいたします。

『スーパーはくと』は『智頭急行』が保有する最新の『振り子式電車』

明るくゆったりとした車内でくつろぎながら
『山陽本線』ー『因美線』ー『智頭線』ー『山陽本線』と
海あり山あり川ありの変化に富んだ車窓からの風景を楽しんでまいりましょう。

改札口を抜け階段を上がりお隣のホームへとまいります。

鉄路の向こうから『スーパーはくと』が
ディーゼルエンジンの音を立てて、ゆっくり入線してまいります。

車内準備の為まだ扉は開きませぬ。

この機を利用しカメラを片手に
先頭車両まで走り写真を撮ります。

ふと線路を隔てた隣のホームを見れば
『米子ー新山口』方面の列車を待つ人々が並んでおられます。

突然、バラバラバラっと激しい音が

雹が降ってまいりました。

元いた乗車口まで走って戻ります。

列車のドアが開きました。

列車に乗り込み、荷物を棚に上げ席に落ち着きます。

『スーパーはくと6号』は定刻通り『倉吉駅』を発車

ゆっくりと過ぎ行く景色を見ながら
まずは缶ビールで乾杯でございます。

列車は『東郷池』を左手に見つつ
『松崎駅』を通過いたします。

『東郷池』の彼方に一瞬『はわい温泉望湖楼』が見えました。

どんよりとした曇り空の下
列車は『日本海』沿岸の街並みを走ってまいります。

鳥取駅(10:46)


『山陰』の東の玄関口『鳥取駅』
東は『山陰本線』『因美線』の分岐点があり
西は『米子』『出雲市』へと続く交通の要衝です。
『特急スーパーはくと』
『特急はまかぜ』
『特急スーパーおき』
『特急スーパーまつかぜ』など
たくさんの列車が発着する『鳥取駅』
それまで空いていた車内が
満席となりました。

郡家駅(10:55)


『若桜駅』までの19,2キロメートルを走る『若桜線』の乗り換え駅
『若桜』『八頭』『昭和』の3つのリゾート列車が運行されております。

智頭駅(11:13)


『智頭往来』の宿場町『智頭宿』の由緒ある街並みを見ることができます。
『参勤交代』の『江戸』への長い道のりで
『鳥取藩』にとって最初の宿場町として賑わいました。

『智頭』を出発して10数分
ピンク色の駅舎にハート型の駅名表示板の
『恋山形駅』を通過いたします。

『日本』には『恋』という文字の付く駅が4つございます。
『JR北海道』の『母恋駅』
『三陸鉄道』の『恋し浜駅』
『西武鉄道』の『恋ケ窪駅』
そして『智頭急行』の『恋山形駅』
これら4つの駅が提携して『恋きっぷ』を発売したところ
たちまち人気となりました。

大原駅(11:35)


剣豪『宮本武蔵』生誕の地として
剣の道を志す青少年が全国から集い、大会が行われます。

列車は奥深い山々の斜面を見つつ
軽快に走ってまいります。

佐用駅(11:46)


『播磨科学学園都市』に設置された『SPRING8』
大型放射光施設を使用してナノテクノロジーや
バイオテクノロジーの研究が行われております。

だんだんと平野が広がりを見せ
『日本海側』の曇り空とは対照的に
青空が広がってまいりました。

上郡駅(12:00)


かつて『建武政権』より離脱した『足利尊氏』の命により
西に進行してきた『新田義貞』を迎え討つために
『赤松円心』が拠点とした『白旗城』が山々の上に存在します。

姫路駅(12:23)


『白鷺城』とその美しさを讃えられる『姫路城』の城下町でございます。

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