『新生公園』-太極拳で台湾の地元の人々と国際交流!

『台湾』の旅の醍醐味

風光明媚な観光地訪問
この上なく美味しいお料理
お買い物・・・

いろいろございますが、もうひとつ
それは
『早朝の公園で地元の人々と太極拳をする』
ことでございます。

台湾では早朝から公園に人々が集まり
ダンスをなさったり
太極拳をなさったりしておられます。

ちょっと離れて見ておりますと
グループの中お一人が手招きして下さり
『一緒にやろうよ』と誘ってくださいます。

ここは、ちょっと勇気を出して
グループに加わってまいりましょう。

えっ?太極拳なんか、やったことがない?
大丈夫でございます。

周りの人々の動きを真似して
ゆっくり身体を動かせば
あなた様も、もう立派な功夫拳士でございます。

早朝の新生公園へ

2014年12月27日(金)台湾時間朝5時30分

家内には、「7時には戻ります」
と言い残して

ホテルを出て、まだ真っ暗な
台北の街に出ます。

ホテルの前の道を進み
憲兵隊本部に突き当たったら
右へ

下調べをしておいた通り

歩いて10分ほどで
『新生公園』に到着します。

 

広い園内を歩いていると

リズミカルな音楽をかけて
ダンスをしている人たち

太極拳を演武する人々

あ、いました。
7~8人ぐらいで、太極拳を
やっています。

しばらく、園内を歩き回っていると
だんだんと、世が明けてきました。

太極拳の流派はさまざま

さて、『太極拳』について
少々お話しさせていただきます。

『太極拳』の起源は、明の時代

中国河南省・温県陳家溝に住む
陳一族によって生み出されたと
されております。

もともとは、武術である『太極拳』

陳一族によって編み出された
『陳式太極拳』は

呼吸と、柔らかな動きによって

気を丹田に蓄え

蓄えた気の力を
『纏絲勁』とよばれる
独特の螺旋状の動きで

体の中心から、拳や足の先に向かって
一気に豪快に放出する『発勁』は
『陳式太極拳』の醍醐味でございます。

実は、私は27歳のときに、この
『陳式太極拳』に出会いました

時に緩やかに、時に力強く
ダイナミックな演武に魅せられ
老子の門下に入り、教えを乞いました。

現在でも、少しずつ練習を
続けております。

過酷なIT業界で、
健康でここまで勤められたのも
太極拳で、日々鍛錬を行ったおかげでございます。

時代とともに、太極拳も中国各地に伝播し

『楊式太極拳』
『孫式太極拳』
『呉式太極拳』など

さまざまな流派が生まれました。

1956年

中国政府は、このすばらしい『太極拳』を
一般の人々にも広めようと

高名な武術家を集め
『楊式太極拳』をベースとした塔路(型)
『簡化二十四式太極拳』を制定いたします。

これが人気となり、中国全土のみならず
世界にまで浸透いたします。

その後、『簡化二十四式太極拳』だけでは
物足りなくなった愛好者の為に、

『八十八式太極拳』や
『四十八式太極拳』

競技用の
『四十二式太極拳(総合太極拳)』
などが制定されました。

中国政府が制定した
数字が付く太極拳を
『制定拳』

これに対し

人の名前が付く太極拳を
『伝統拳』
と呼ぶのでございます。

『制定拳』は、足の運びや
手の型、方向が明確で
わかりやすいもので
『太極拳』をはじめる方にとって
適した型でございます。

 

『伝統拳』は、難解な部分や
謎の部分が多いのですが
流派によって、独特の風格があり
大変魅力的でございます。

おや、お話しが
横道にそれてしまいましたな。

いっしょにやりましょう!

そうでした。早朝の『新生公園』を
歩いておりますと

こちらでも、30人ぐらいの人々が
太極拳をやっておられます。

そばで見ていると

年配の男性が、手招きしてくださいます。

北京語で、、何か話しかけられましたが
判りません。

日本語で

『日本から来ました』と言うと

『二十四式は、できますか?』

と、日本語で尋ねられました。

『いっしょに、やりましょう』

列の後ろに混ぜてもらい
演武に加わります。

これは

二十四式でもなければ

四十八式でも、伝統楊式でもありません。

見たことのない型です。

回りの人々を見ながら
見よう見まねでついて行きます。

冬の朝だというのに
体中がポカポカして
汗がにじみ出てきます。

かなり長い型で、20分ぐらい
やっていたでしょうか。

演武を終えた時は、
すでに7時を回っていました。

いかん、ホテルに戻らねば・・

皆さま、私のような
見ず知らずの日本人を
あたたかく迎えてくださって
本当にありがとうございます。

お礼申し上げ、その場を辞し
走ってホテルに戻ります。

7時16分

汗だくになりながら
ホテルのロビーに
滑り込みます。

 

フロントに、家内がおります。

時間になっても
もどってこない私を心配し

フロントの男性に
私のパスポートの写真を見せ

こういう人が出ていかなかったか

聞いていたところ

私が飛び込んできたのでした。

 

この後

家内に、しこたま怒られました。

台湾にきて早々

重大なペナルティを
踏んでしまいました。

この旅の間中

折に触れて、頭が上がらないことでございます。

台湾での初交流を果たした喜びと
家内に怒られた反省とで

小さくなりながら

レストランで朝食をいただきます。

さて、本日の予定は

午前中は、台北市内観光

午後はいよいよ
台湾の特急列車に乗り

『花蓮』へと向かいます。

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