停車時間20分以上なら一歩外へーシベリア鉄道魅力あふれる駅たち



『ハバロフスク』から『イルクーツク』まで
『シベリア鉄道』三日三晩の旅は続きます。

『シベリア鉄道』の駅は、それぞれが独特の表情を持っており
わずかな停車時間の中、駅の降り立つたびに
その個性と魅力を感じるのでございます。

美しい教会のある大都市

静かな田舎で、のんびりとした風景

駅の売店や売り子の方々から
お惣菜やお菓子を買うのも、楽しみでございます。

鉄道駅で、20分以上の停車時間がある際には
ぜひ車内から一歩外に出て頂き

その独特の雰囲気をお楽しみくださいませ。

それでは、主要駅の見どころにつきまして
少々ご案内させていただきます。

アマザル(АМАЗАР)

16時15分

列車は、アマザル駅に到着。

15分間の停車時間、ホームに出て
凝り固まったからだを、ほぐします。




ロシアとはいえ、夏は、横浜と変わらないぐらい
暑いのでございます。

黄色のストライプの入った、オレンジ色のジャケットを着た
女性作業員の方が、車体の下に巨大なホースを接続し
給水作業を行っておられます。

接続口から、水がシャワーのように出ていて
浴びると、大変気持ちがよいのでございます。

各車両、一斉にホースを繋ぎ給水する光景は
圧倒的でございます。




おや?

バケツ一杯のブルーベリーを持った男性が
『いかが?』と乗客におすすめしておられます。

先頭車両の方に進むと、線路の向こうに
重層な電気機関車が、待機しておりました。




カメラを向けると、運転席にいらっしゃる
スティーブ・マックイーン似の
青い目の運転手さんと、目が合いました。

モゴチャ(МОГОЧА)

18時15分

モゴチャ駅に到着。




停車時間は、やはり15分

ホームに降り、売店に行ってみると
あまりの暑さに、アイスクリームを買う人々で
行列ができております。

片田舎の、静かな町




ホームで、列車を待つ人々の姿が
印象的でございます。




のどかな車窓の風景を眺めながら

エロフェイ・パブロビッチ駅(ЕРОФЕЙ ПАВЛОВИЧ)
で購入した、2種類のピロシキ

カプースタ:キャベツの酢漬け
カルトゥーシュカ:ホクホクのジャガイモ

今日の晩ご飯でございます。

チタ(ЧИТА)

2015年8月12日(水)午前7時

シベリア鉄道43番列車は、『チタ』駅に到着。

人口31万人を擁する、チタ州の州都でございます。

大都市なのでございましょう。

列車からは、トランクを引いた大勢の方が
降りてゆかれます。

停車時間は、25分。

ホームに出てみることに、いたしましょう。




どんよりと垂れ込める空

昨日の『モゴチャ』での暑さが
まるで嘘のように、冷え込んでおり

Tシャツ1枚では、寒いぐらいでございます。

駅舎の向こうまで歩いてみると

出勤途上の人々が行き交い
トロリーバスが走り去ってゆきます。




通りを隔てて、それは美しい教会が
建っております。




ホームでは、保線作業のあいまに
一息ついて談笑しておられる保線員の方





停車中の車両に沿って歩き
ハンマーで車輪を叩き、異常音が無いか
調べる保線員の方

『カツーン』という甲高い音が
寒空の下に、こだまします。





列車は『チタ』駅を定刻通り発車し、

次の停車駅『ヒロク』を目指します。

これまで、白樺の森が広がっていた車窓も
だんだんと、平原になってまいりました、




平原には、美しい花が咲き乱れ
時折、澄んだ水の流れる小川に沿って
列車は走ります。




『シベリア平原』

出発前には、真っ白は不毛の原野を
想像しておりましたが

夏のシベリアは、大変自然豊かで
美しい景観を呈しております。

驚きの発見でございます。

ヒロク(ХИЛОК )

13:00 列車は定刻通りヒロクの駅に到着。

15分の停車時間を利用し、外へ出て
車両の間を可能な限りすすんでまいります。




あいにくの雨で、駅売りの方は
いらっしゃらず、食料調達は、あきらめました。

お昼は、日本から持参したカップラーメン。

地図を見ますと、だいぶ
『イルクーツク』に近づいております。

 

ペトロフスク・ザバイカリスキー(ПЕТРОВСКИЙ ЗАВОД )

そぼ降る雨の中、列車は川に沿って走ります。




車窓の外では、オレンジ色のジャケットを着た
保線作業員の方々が、作業されています。

ほどなく、ペトロフスク・ザバイカリスキー駅に到着。
鉄路が並ぶ、比較的大きな駅です。




列車を降りた乗客の方が、傘をさして
歩いてゆかれます。

列車は、『ウラン・ウデ』を目指し
静かに走りだしました。

 

ウラン・ウデ(УЛАН-УДЭ )

17:20、ブリヤート共和国の首都ウラン・ウデに到着




人口40万人の都市は、モンゴル系の人々が多く暮らす
交通の要衝でございます。

この『ウラン・ウデ駅』
シベリア鉄道の分岐点でございます。




モスクワ方面から来た列車は、

私達が乗車してきた鉄路によって
『ハバロフスク』を通り、『ウラジオストック』までゆくか

モンゴルの『ウランバートル』を経由して
『北京』まで行くか

この駅で、分岐するのでございます。




かつては、『平壌』ゆきの列車も
運航されていたそうですが

鉄路のメンテナンスが中断したため
現在は廃線状態となっているそうでございます。




『ウラン・ウデ』での停車時間は、30分

列車を降りて、保線橋を渡り、
青と黄色のユニークな駅舎に向かいます。




売店で、
ウインナ入りロールパン(40ルーブル:だいたい120円)と
チェブレキ(70ルーブル:だいたい210円)を購入いたしました。

車内の戻ると、この駅から乗車してきた
乗客の方々で、にぎわっております。

やはり、多くの人が行き来されるようです。




この『ウラン・ウデ』より、イルクーツク時間帯に入ります。
時計を1時間、前に戻します。

 

 

『ハバロフスク』から『イルクーツク』まで

『シベリア鉄道43番列車』に乗り
3日3晩の旅をしました。

途中の駅では、給水や機関車の交換などで
15分から25分位停車することがあり

その時は車外に出て

ストレッチをしたり

売店で買い物をしたり
駅舎を見たりいたします。

『シベリア鉄道』の個性的な駅舎や

旅行く人々

駅から見える美しい教会

これらの魅力的なモチーフを
『切絵』の作品にしてまいります。

小刀を使って、黒い紙を切ってゆく
独特の技法

作品の制作プロセスを
無料のメールマガジン『極東切絵工房』で
ご覧頂けます。

旅は、ともすれば日常生活で鈍化しがちな感性に強い刺激を与え
創造力を掻き立ててくれます。

未知の場所
出会ったことのない人々
味わったことのない料理

旅の記憶は
どれだけ時間が経過しましても
鮮烈な記憶となって残ります。

『切絵』は
その鮮烈な記憶と感動から精製される
『旅』のアウトプット

この珠玉のアウトプットを
『鎌倉』や『上野』で開催される公募展に出品し
数々の入賞を果たしております。

一本の小刀を使って
空や雲
海や波しぶき
木々や山々
街を行き交う人々

あらゆるものを表現できるようになるまでには
長年の試行錯誤が必要でした。

デッサンからカッティング
彩色の各工程を経て

『切絵』の作品が徐々に出来上がってゆく様子を
無料のメールマガジン
『極東切絵工房』でお見せします。

あなた様は、絵をお描きになりますか?

『油彩』でしょうか?
『水彩』でしょうか?

それとも『日本画』?

ヒラシマ マイさんという
アーティストがいらっしゃいます。

この方は、黒い紙の上に
塩水を使って絵をお描きになります。

塩の結晶によって表現される
イルカや 珊瑚
クラゲなどの海洋生物は
まさに幻想的な世界

今にも動き出しそうな海洋生物たちに
思わず惹き込まれてしまいます。

世の中には、いろいろな技法を
生み出す方が、おられるものです。

展覧会に作品を出品して
いつも感じることでございますが

今や
『日本画』
『洋画』
『工芸』など
画一的にジャンル分けすることが
意味をなさなくなるほど

現代アートの表現技法は
無限の広がりと幅を見せてくれます。

メールマガジン
『極東切絵工房』で
私が長年培った、様々な技法をご覧いただくことにより

あなた様の今後の創作活動に
何かしらのヒントをご提供できるものと
確信しております。

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