日本三大美肌の湯-嬉野温泉

高度を下げ始めて10分もしないうちに、
飛行機はアイスバーンのような
一面真っ白な雲の中に突入

乱気流に激しく揺さぶられます。

『佐賀空港』は『有明海』に面していると
伺っておりましたが

海面はおろか、一切の景観は
白く厚い雲に閉ざされ、何も見えないのでございます。

それでも飛行機は、到着時刻を5分と遅れることなく
『佐賀空港』に着陸

機体を降りて、空港ロビーを抜け

降りしきる雨の中、リムジンバスで
『佐賀駅』に向かいます。

『佐賀空港』から『佐賀バスセンター』まで、
リムジンバスで約35分

空港から市街中心部へのアクセスは
便利でございます。

路の両側に広がる田畑を抜け
やがてビルの立ち並ぶ、市の中心部に入ります。

バスの中には、アジア系の外国の方が
多いようでございます。

『佐賀バスセンター』でリムジンバスを降り
『佐賀駅構内』へと続く、ショッピングモールを
歩いてまいります。

早朝に家を出た際に、クリームパン1つで
腹を抑えたことを思い出し

今さらながら、お腹が減っていることに気づきます。

どこかで、お昼をいただくといたしましょう。

ショッピングモールの一角にある喫茶店に入り
ランチを注文いたします。

『すきやき定食』あったまります。
ご飯もお味噌汁も美味しく
サラダもたっぷりでございます。

お腹もいっぱいになり、コーヒーで一息

元気がでたところで、喫茶店をあとに
『佐賀駅』構内へと歩いてまいります。

駅構内の路線図を見ておりますと
なんとなく地理感が湧いてまいります。

なるほど、特急停車駅の次の駅『備前山口駅』は
佐世保線と長崎線の分岐点になっておるのですな。

さて、例によって売店でビールを買い込み、
改札口を通り、ホームで待つことしばし

入線してきたのは、鮮やかな赤と緑の列車

14時16分の『特急みどり』でございます。

この列車で、『佐世保線』の『武雄温泉』へとまいります。

『佐賀駅』から『武雄温泉』までの所要時間は、23分

短い列車の旅ですが、福岡限定ビールを片手に
車窓に広がる景色を堪能いたします。

『武雄温泉駅』-佐賀県西部の主要都市駅として
各特急列車が停車いたします。

駅舎も大変立派でございます。

2022年の開通を目標として進められております
『九州新幹線長崎ルート』の主要駅として
開発がすすめられております。

広々とした駅舎を出て、目の前のロータリーの
一角にあるバス停にまいります。

ここから、『JR九州バス』に乗り
『嬉野温泉バスセンター』までまいります。

バスターミナルで、のんびりとバスを待ちます。

雨も、いつの間にか、上がっております。

あ、バスがまいりました。

バスに揺られ、雨上がりの田園風景をゆくこと約30分

『嬉野温泉バスセンター』に到着いたします。

お宿に電話し、お迎えのワゴン車に乗せていただき
温泉街を走ること約5分

本日のお宿『和楽園』に到着いたしました。

『嬉野温泉』は、『武雄温泉』と並ぶ
『肥前の国』を代表する温泉街でございます。

佐賀県嬉野市嬉野町の中央を流れる『嬉野川』を
中心としまして、大小50の旅館が軒を連ねております。

泉質は、炭酸水素塩・塩化物泉

『日本三大美肌の湯』として、有名でございます。

茶心の宿 和楽園』は、『嬉野温泉』のなかでも
老舗の旅館でございます。

日本で初めての、お茶を利用した露天風呂や
貸し切り露天風呂がございます。

日本庭園を眺めることのできる
落ち着いた雰囲気のロビーでチェックインを済ませ

お部屋に案内していただきます。

広々とした和室に、心が和みます。

まずは荷物を置き、浴衣に着替え
お茶をいただきます。

手拭を片手に、露天風呂へ

露天風呂の一角には、巨大な急須があり
そこから、お茶の入った温泉が
お風呂に注がれております。

『茶心の宿』と言われる所以でございますな。

さて、露天風呂から上がり、お部屋に戻ります。

今回の旅は、少々贅沢をいたしまして

お部屋にも露天風呂がございます。

脱衣所の向こうに、扉を隔ててシャワーと洗い場があり、

さらに扉の向こうが、お庭に面した
ゆったりとした四角い湯船でございます。

湯船にたっぷりとお湯をはり

静かなお庭を見ながら、しずしずとお湯に浸かります。

なんと、贅沢なひと時でございましょう。

心も体も、ほくほくと癒されてまいります。

待望のお夕食は、お部屋でいただけます。

季節の食材をふんだんに取り入れた、会席料理でございます。

玄界灘や、有明海で採れた新鮮な魚介類

嬉野特産のお茶の葉を、ゴマのように擦って
かけていただく、お刺身やご飯

どのお皿も絶品で、優しく気品あふれるお料理でございます。

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