ウスチオルダの歌劇団ーイルクーツク北60キロの大草原にて

『シベリアの真珠』と謳われた『イルクーツク』

世界一の透明度を誇る『バイカル湖』からの豊富な清流
『アンガラ川』が、美しい町の中心部を蛇行しながら流れます。

『イルクーツク』から北へ60キロの場所を訪れました。
『東京』から北へ60キロと申しますと
だいたい『熊谷市』の市街地が広がりますな。

さて、ここで『三択クイズ』でございます。

『イルクーツク』から北へ60キロ
何があるとお思いになりますか?

①どこまでも、針葉樹の森が広がっている。
②永久凍土の不毛地帯である。
③大草原が広がっている。

正解は、③でございます。

抜けるような青空の下
美しい大草原が、地平線の果てまで続いております。

『モンゴル』を思い出させる大草原の集落
『ウスチオルダ』には、『ブリヤート族』の方々の村

この村で、素敵な歌劇団にお会いしました。
『モンゴル相撲』の対戦も、いたしましたぞ!

イルクーツクの街は慢性的な渋滞

バスは、イルクーツクの市街地を抜け
郊外へと向かいます。

ガイドのウラジミールさんのご説明では

ペレストロイカ以降、自由経済の導入により
車が年々増加してゆきましたが

道路などのインフラ整備が追い付かず

イルクーツク市内の道路は、
渋滞が慢性化しているそうでございます。



市街地を抜けると、北北西にのびる
一本道に出ます。

道路を走ること約1時間
回りには大草原が広がります。

まるで、『モンゴル』に帰ってきたようでございます。

ウスチオルダ・ブリヤート自治管区

草原を走ること約1時間
バスは、煉瓦造りの建物に到着

ブリヤート料理のレストランでございます。



肉入りスープや、黒パンなど

2年前に訪れた
『キャンプ・ツァガンスム』を
しみじみ思い出します。



食事を終え、再びバスに乗り
15分ほど移動します。

『ブリヤート自治区・ウスチオルダ村』に到着。

大草原のすてきな歌劇団

バスを降り、村の入り口に向かうと



出迎えてくださったのは
鮮やかな民族衣装に身を包んだ
ご年配の男性と
若く美しい女性。



女性が笛を吹き、
男性がすばらしい声で歌い

私達を歓迎してくださいます。

地面に焚火を灯し
身を清めたあと

資料館の建物の中に案内されます。

資料館には、ブリヤート人の歴史や生活様式

ウスチオルダの大自然に関する展示がありました。



資料館をあとに、中庭に出ます。

美しい民族衣装を着た男女と

馬頭琴やお琴などの楽器を持った楽団の

歌と演奏が始まりました。



馬頭琴の重層で軽快なリズムに乗って

男女が軽快に踊ります。

大草原に響きわたる、美しい唄と踊りに
酔いしれていたのもつかの間

楽団のリーダーと思しき男性

私達の誰かと、モンゴル相撲で勝負しようとの
ご提案でございます。

疲れと寝不足でモンゴル相撲に挑戦!



回りの方々は、皆さんご年配で
この中で、比較的若い私が
指名されてしいまいました。

寝不足と、旅の疲れで、
体はガタガタです。

トイレにも行きたいし・・・

仕方ありませんな

ひとつ、お手柔らかに、お願いいたします。

試合開始

双方、円を描きながら相手を観察し

4つに組みます。



揺さぶりをかけますが
びくともしません、さすがです。

あっ、膝を両手で抱えられました。
そういうの、ありなんですね。

試合開始から1分で、大草原に
倒されてしまいました。

やはりモンゴル相撲は強い!!

しかしながら、私も
初戦にしては善戦したということで

『はやぶさ』の称号をいただきました。

頑張った後には、良いことがあるもの



この後、2人の美しい女性にかこまれ
ダンスを踊りました。



そのあと、木でできたゲルの中に入り
シャーマンの導師のご講話を拝聴いたしました。

心静かなひと時でございます。



大草原のウスチオルダを後に

バスはふたたびイルクーツク市内を抜け

この旅の最終目的地
バイカル湖畔の街リストヴャンカ(Листвянка)を目指します。

 

『シベリア』の都市『イルクーツク』より北北西に約60km

大草原の街『ウスチオルダ』で出会った人々は
エキゾチックな衣装に身を包み
歌と踊りで私達を迎えて下さいました。

『人物画』は、風景や建物に比べ

難しいと感じます。

特に、顔や手の表情を表現するために

細心の注意を払って、刀を動かします。

しかしながら、旅を重ねてまいりますと

そこで出会った魅力的な人々を

どうしても描きたいという衝動に駆られます。

デッサンからカッティング

彩色によって
『切絵』の作品が徐々に出来上がってゆく様子を

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コメント

  1. むぎお より:

    小川様初めまして。連絡先が見つからなかったため記事に直接コメント失礼します。ウスチオルダの旅行記、大変興味深く拝見させていただきました。私は自身のウェブサイトでブリヤート人の居住地域に旅行した方々のブログを紹介するページ(https://sites.google.com/view/sibejo-web/local-info/blogs-about-buryat)を作っているのですが、そこでこちらの記事を紹介させていただきました。不都合などあればメールアドレスの方にご連絡お願いします。他の記事も読ませていただきました。旅や切絵の活動を応援しています。

    1. phe80479 より:

      むぎお様 初めまして。極東切絵画家の小川和男と申します。私のサイトをご覧いただき、また貴サイトでのご紹介を賜りまして、本当にありがとうございます。
      夏のウスチオルダは草原の香りも香しく、人々の歌や踊りに感動いたしました。ブリヤート自治区はじめ、シベリアは大変美しいところであるにもかかわらず
      その情報はまだまだ少ないと感じておりましたが、貴ブログにて貴重な生の情報を頂けます事感謝申し上げます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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