『峠の釜めし』と申し上げれば
知らぬ人とてない程、『日本』を代表する
有名な『駅弁』のひとつと申し上げましても
過言ではございますまい。
私が学生の頃、『軽井沢』に大学の合宿施設がございまして
毎年秋になりますと、『美術研究会』の合宿で
ここを訪れておりました。
まだ『長野新幹線』もございませんで
『上野駅』から『軽井沢駅』まで
『信越本線』に揺られて旅をしたものでございます。
『軽井沢駅』も近くなる『横川駅』で
『峠の釜めし』を購入し
車窓を観ながら(と申し上げましても
ほぼトンネルの中であったと記憶しております)
焼き物の窯にぎっしり詰まったおかずとご飯を
掻き込んだものでございます。
あれから40年
『長野新幹線』で『軽井沢駅』に降り立ち
あまりにも立派になった駅舎を歩きながら
ただただ驚くばかりでございましたが
改札を抜けて左に折れますと
ありました
『峠の釜めし』の売店でございます。
両手にすっぽりと収まる
かわいらしい陶器の釜に
思わず、なつかしさがこみあげてまいります。